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海外出産

アメリカ合衆国で娘を出産しました。アメリカでの出産は日本と異なることが多くあります。無痛分娩が普通だったり、出産後の入院はわずか2日間、などなど。このカテゴリーでは、現地での保険契約から病院選び、通院の様子や出産時の様子を記載します。

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    アメリカ東海岸、ドタバタ出産記 ~シリーズ序章:アメリカで海外出産しました!~

      こんにちは、かさまりです。   現在アメリカ駐在歴2年半、下の娘リコは1歳半。 つまり、娘はアメリカで出産いたしました。 今回から数回に分けてアメリカでの海外出産について、色々と思い出しながら書いてみようと思います。   海外出産体験記(アメリカ東海岸)のシリーズ一覧はこちらから。 https://firstjump.jp/oversea-delivery/article-list-oversea-delivery     アメリカ海外出産のススメ まず最初に、もし機会を持つ可能性がある皆さま、 是非ともアメリカでの出産、お勧めいたします!   特に一人目、もしくは上のお子さんが4歳、5歳と大きい場合。これはもうためらいなく出産されるといいでしょう。 親族のヘルプがないのが心配、ということがあるかもしれません。 大丈夫です、だいたいなんとかなります。 もちろん、いてもらうに越したことはないです。ですので、なるべくヘルプしてほしいサインは出しましょう。 この際、義理の父母でもいいんです。友人でもいいんです。誰か来てくれるなら、素直に甘えればいいと思います。   でも、たとえヘルプがなくてもなんとかなると思います。   それ以上に、 「アメリカでの出産は楽!!」 でした。   確かに私は言葉の壁はほとんどありませんが、 あめり英語が話せない友達でこちらの出産を選んだ友人たちも 口を揃えて「楽だった」と。   理由は大きく4つでしょうか。 完全無痛分娩である。 妊娠中の体重のことなどほとんど言われない! 入院期間が短くてすぐにお家に戻れる&必ず個室(他の子供がいてもそんなに離れる期間がない) 自分で産みたいと思った日程で計画自然出産できる。     完全無痛分娩の楽さ! 私は4歳半の息子、ハルトは日本の東京の病院で普通に産みました。 普通の大きな病院で、助産師さんも看護師さんもとてもいい人たちで、もし日本で産むことがあれば、またその病院を選ぶと思う、というくらい満足もしています。 が、やはりそもそも日本での「自然分娩至上主義」が私個人の意見としては、あまりに女性に対して負担をかけすぎる考えだ、と思ってしまいます。   ハルの時は38週で破水、その後陣痛が36時間来なくて、促進剤を打っての出産でした。 すでに子宮口が4センチ開いていたので、促進剤があればそのまま自然にあくだろうという判断のもと、特に子宮口を広げる処置はしなかったのですが、なかなか開かず、陣痛が来ていなかったところを半ば無理やり促進剤で出産を促したからなのか、私の体質の問題だったのか、痛くて泣き叫び、吐くわ、漏らしてしまうわ、で本当に大変でした。   「半分まできたわよ!あとちょっとよ!」 「まだ半分なんですかーーー!」   と絶望したのをよく覚えています。   結果的にとても元気なハルが生まれてきてくれて、本当に良かったのですが、 とにかく大変だったことしか記憶になく、生まれてきてくれた時も「やっと終わった・・・・」という脱力感しかなく、正直生まれてきた感動は私よりも、立ち会った主人の方があったように思います。     リコの場合。後で書きますが、親戚が順々に手伝いに来てくれる関係もあり、計画自然分娩を選びました。 39週1日。朝早く病院に行き、ヘルスチェックなどを一通りしたら、先生が破水を促し、そこから促進剤投入。 あらかじめ、第1子は自然分娩だった、と伝えたら、先生も   「あーそれならもう陣痛が少しでも来たら麻酔してもらったらいいわよ」 と。   ということで、少し来そう!という段階で背中から麻酔を入れました。 そうすると、どうでしょう、あんなにハルで苦しんだ陣痛は全く感じません。 つけている機械で、 「あ、今陣痛みたい。結構強いね~」 と主人と話すくらいに、何も感じません。   のんきに、というか暇すぎて、あらかじめ決めていたリコという名前を今更それでいいのか?とか話してみたり、ウトウトしたりして実際に出産まで待つ感じでした。(色々とあったのですが、それは長くなるので別の機会に!)   ハルの時、悶え苦しんで、泣き叫んで、吐いて、漏らしてしまったのに、なんという余裕でしょう! 体力的にも全然元気です。いざ、生まれるという時もそのあとも、全然元気。 ハルの時に出なかった涙が、今回は自分の出産を痛みではないところで受け止められたので、感動して出て来ました。   体力的にも、精神的にもとても楽な出産で、あーなんて出産って素晴らしいんだ!!と心から思えました。       体重について言われない楽さ! ハルの時は、私自身割と大柄で、体重制限もめちゃ厳しい病院だったので、妊娠期間中、つわりで減った分を含めても増やしていいのは7キロまででした。 ですが、妊娠したことがある方はわかると思いますが、7キロって本当に辛い制限ですよね。 しかも、つわりでその前に2キロ減っていたので、実質的に増やしていいのは5キロ。 子供と胎盤でだいたい5キロなので、その分しか増やしてはいけませんでした。 ですが、守れるはずもなく・・・意志が弱いと言われてしまったらそれまでなのですが、もう毎回の検診が苦痛でたまりませんでした。(怒られるし、無言のプレッシャーみたいなのを感じるし。。。)   一方で、アメリカ。見ているのは「急激な増減」のみ。しかも20キロ以上増える普通体型の妊婦さんなんてザラなので、最終的に15キロくらい増えましたが、(ハルの時より少し痩せてはいましたが)怒られることはもちろんなく、言及されたこともなかったです。   日本とのギャップがすごすぎて、思わず聞いてしまったほど。 「体重、大丈夫?」 「全然問題ない、緩やかな増加でしょう?」   もちろん、血糖値その他にも問題がなかったから、ということでしょうが、 本当にこれだけ。 検診って、こんなにただ赤ちゃんに会える楽しみだけを持ってればいいんだーとある意味目から鱗でした。     入院期間の短さ これについて、日本では話題が一人歩きしているような気がいたします。 アメリカで出産した話をすると、決まって言われるのが、   「2日で退院なんでしょ?!!信じられない!」   体力の回復が十分ではない場合、帝王切開の場合などはもちろんもっと長いです。 ですが私は確かに2日だけで退院しました。   これが大変だったか?   確かに悪露の処理などを引き続き家でやらなくてはいけないのはめんどくさかったですし、家に戻るとご飯の心配、埃が気になる・・・などもあります。 でも、日本で入院していても洗濯はしますよね? ご飯は冷凍物とご飯でなんとかなりますし、埃だって最低限片付けておけばいいです。それって、入院が長いからどうとか、そういうことでもない気がします。 私は合計1ヶ月ちょっと、代わる代わるいろんな人がヘルプに来てくれたので、特に大丈夫でした。   それよりも、当時3歳でまだママなしでは寝られないハルのそばにすぐ帰れること、ゆっくりと自分の布団で寝られることの方が嬉しかったです。     アメリカでは、痛みは我慢すべきという考えはほとんどありません。医療で極力取り除くべきという考えが根底にあるような気がします。 ですので、授乳していても大丈夫な痛み止めをたくさん出してくれたり、 薬局で買えるものを教えてくれます。 そのおかげで、普通の生活が割と早い段階で再開できるのです。もちろん、無理もしようと思えばできるということなので、それはダメですが、ゆるゆると家で生活する、これはとてもありがたいことだと思います。   そして、2日しか入院しないということで、病院の回転率がいい。なので、もちろん、全員個室です。 ですので、出産、次の日はハルは朝から来て、夜までいました笑 他の人の目を気にすることもなく、ワイワイと個室で過ごしていました。   他の部屋は、パパがたったの1日でも泊まり込んでいました。 小さなソファーがベッドに変わるようになっていて、そこで寝泊まりするようなのです。 夜中、リコがずっと泣いていて一睡もせずにあやしていたのですが、その時に両隣からパパの声が聞こえて、羨ましく感じたものです。   というわけで、入院2日は全然私にとっては悪いと感じることはありませんでした。あとでこれも書きますが、少し大変だったのは、リコの病院通いくらいです。     計画分娩も否定されない! 実は、妊娠後期に入って頭を悩ませていたこちら。 本当に協力的な親族でありがたかったのですが、2週間を義父母、帰った次の日から10日間実家の母、かぶるようにして1週間実の妹が手伝いに来てくれる日程でした。   ですので、その期間に産まれて来てくれないと、困る・・・笑 特に当時3歳のハルはまだ幼稚園にも通っておらず、8月だったので夏休みは残してあったものの、それでも主人も仕事もある。 そういう状況でしたので、いつ産まれてくれるか、これは地味に悩みました。   それを病院に相談というか、愚痴ったところ、   「普通(自然)分娩でも39週からは計画分娩できるわよ」   と。   その手があったかーーーー!   ハルの時も結果的に陣痛促進剤を使っていたので、促進剤自体に抵抗はなかったので、即計画分娩をお願いしました。 もちろん、その前に出て来てしまったら仕方ないのですが、そうでなかったらこれで出産予定日も決定! まさか普通(自然)分娩で計画分娩ができると思っていなかったので、これはとても精神的に助かりました。     そんなこんなのアメリカ出産。次回からはどんな経緯で第二子がいてもいいなと思ったのか、妊娠が判明してからの保険選び・病院選び、定期的な検診、出産当日、その後についてなど詳しく書いていこうと思います。     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。     海外出産体験記(アメリカ東海岸)のシリーズ一覧はこちらから。 https://firstjump.jp/oversea-delivery/article-list-oversea-delivery   記事に対するコメントやお問い合わせもお待ちしておりますのでいつでもご連絡ください。   駐在妻ランキング 押して頂きどうもありがとうございます!   ページトップへ戻る  

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    シリーズ一覧:海外出産体験記(アメリカ東海岸)

    こんちには。かさまりです。 『海外出産体験記(アメリカ東海岸)』シリーズの一覧です。 アメリカ東海岸、ドタバタ出産記 ~シリーズ序章:アメリカで海外出産しました!~(公開中) Comming soon...     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。

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    アメリカ出産!アメリカのパスポートはどうやって取るの?

    こんにちは。かさまりです。   今回は、アメリカで赤ちゃん誕生後のアメリカパスポートの取り方についてお伝えしようと思います。 こちらの記事(アメリカ出産!出生届をどうやって申請するの?)でご紹介しましたが、アメリカは『生地主義』、日本は『父母両系血統主義』を採用する国ですので、アメリカ国内で日本人から生まれた子供は、2つの国(日本とアメリカ)の国籍を持ちます。そのため、パスポートも双方のものを作ることができます。 アメリカは複数国籍持つことを日本と異なり特に制限しておりませんが、そのような人がアメリカに入国する際は、アメリカのパスポートを提出することを求められますので、お子様誕生後にアメリカから出国して(例えば日本に一時的に帰国して)アメリカへ再入国する前に必ずアメリカのパスポートを取っておきましょう。 我が家も娘のパスポートはいつも2つ持っていくようにしています。以前カナダからアメリカに入国する際に、2つあるパスポートのどれを出せばいいのかわからなかったので、日本のパスポートだけをアメリカの入国管理官に見せたら、「あれ?この子はどんなVISAで入国するの?」と質問され、慌ててアメリカのパスポートも見せました。その入国管理官は「隠し事しちゃダメだよ〜」と言って笑ってすませてくれましたが。。。特にトランプ大統領就任後はアメリカ入国審査が非常に厳格になっているそうですので、入国に必要なものは確実に準備しておくようにしましょう。     パスポート取得までの流れ アメリカのパスポートは、日本帰国時に日本にあるアメリカ大使館でも申請ができますが、今回はアメリカ国内で申請した時の情報をお伝えさせて頂きます。   どこで申し込むの? アメリカ国内では、対応している郵便局(Post Office)で申し込むことができます。裁判所でもできます。 郵便局の方が比較的近くにたくさんあって便利ですね。事前に電話で予約する必要があります。ほとんどの郵便局では、予約せずに行ってもパスポート担当者がそこにいないので、必ず予約を取りましょう。 アメリカの郵便局は、「USPS」と言います。こちらのUPSPのサイトで最寄りの郵便局を見つけて電話番号を控えておきましょう。     必要な書類は? 申込書:DS-11(APPLICATION FOR A U.S. PASSPORT) 初めてパスポートを作る際は、こちらの書類に必要事項をオンラインで記入し、プリントアウトして持っていきます。そのときにサイン欄にはサインしないでください!現地で担当者の目の前でサインしなければならないので、空欄にしたまま郵便局に向かいましょう。 アメリカ国籍所持証明書:PROOF OF U.S. CITIZENSHIP アメリカの出生証明書を申し込みのときに提出します。 ID:PROOF OF IDENTITY 娘の出生証明書を提出し、両親のID(運転免許証もしくは日本のパスポート)を見せたらパスしました。 写真 日本と同様にパスポート用の写真には細かい規定があります。私の場合は郵便局で30ドルくらいで写真を撮ってもらえるサービスがあったのでそれを利用しました。(その方が自分で撮って加工するより確実だと思いましたので。) 手数料     いくらかかるの? 16歳以下で初めてパスポートを作るときは、合計で105ドルでした。初回か、更新か。あと申請者の年齢によっても金額が異なります。詳しくはこちらの公式サイト(U.S. Passport & International Travel)(英語)を是非ご確認ください。     どのくらいで届くの? 6週間かかると言われましたが、うちの場合は早くて3週間くらいで自宅に郵送で届きました。申し込みの際に提出した出生証明書もちゃんと返却されました。 ちなみに、申し込みの時に追加で60ドル払うと早くパスポートが手に入るサービスがあります。さすがアメリカ!我が家はそれほど急いでいなかったので利用しませんでした。     日本のパスポートの取得 娘が誕生後、日本のパスポートも取りました。 場所はアメリカ国内の日本大使館(ワシントンD.C.)です。 記入する申請書や用意するものは日本でパスポートを取得するときと同じです。戸籍謄本を夫の両親に送ってもらいました。     おわりに 今回はアメリカのパスポートの申請方法についてご紹介させて頂きました。必要な書類と写真さえ用意していれば、比較的短時間で申し込みを済ませることができます。申し込む場所が多いこと(最寄りの郵便局)も日本と比べるとお手軽です。   今日の英語ワンフレーズ。 “I would like to make a reservation for US passport.” 「パスポートのために予約をしたいです。」 USPS(郵便局)に電話をして事前予約を取る際に是非お使いください。     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。     ページトップへ戻る

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    アメリカ出産!出生届をどうやって申請するの?

    こんにちは。かさまりです。   今回は、アメリカで赤ちゃん誕生後の出生届の出し方についてお伝えしようと思います。 アメリカは『生地主義』を採用する国ですので、アメリカ国内で産まれた赤ちゃんはアメリカ合衆国の市民権(国籍)を持つことができます。 一方で、日本は『父母両系血統主義』を採用する国ですので、子供が生まれたときに父または母が日本人であれば日本国籍を取得します。 つまりうちの娘は産まれた際に2つの国の国籍を持つ(重国籍)ことになるので、日本とアメリカ双方に出生届を提出しました。重国籍については別の記事で詳しくお伝えさせて頂こうと思います。 なお、娘はバージニア州の病院で産まれました。   アメリカ合衆国への出生届の提出 出産後2日間の入院中に病院で出生届を記入して提出することができます。(アメリカの病院は出産後2日で退院なんです!?) 出生届「Application for Certification of a Vital Record」と呼ばれるものに必要事項を記入して提出するだけ。比較的簡単でした。ソーシャル・セキュリティ番号(SSN)も同時に申し込んで取得することができます。 後ほど渡される申込書に1通あたり25ドルのチェックを添えて送ると、数週間後に正式な出生証明書が自宅に郵送で届きます。この証明書はアメリカのパスポートを取得する際に必要となりますのでぜひ取っておきましょう。うちは2通、申し込みました。 ソーシャル・セキュリティ番号(SSN)の証明書も後日郵送で届きました。子供のSSNは確定申告の際に必要となりますのでしっかりと控えておきましょう。     日本への出生届の提出 出生後、生まれた日も含めて3ヶ月以内日本の役所もしくは日本大使館・領事館に届け出る必要があります。それを過ぎると出生届を提出できない(受理されない)そうですので、日本国籍をあわせて取るおつもりの方は十分お気をつけください。 今回の出産では義理の両親が日本からサポートに来てくれていたので、日本へ帰国の際に書類を渡し、最寄りの役所(本籍となるところ)へ代わりに提出してもらいました。 日本の役所に提出するのは以下の2つの書類です。   出生届 日本で赤ちゃんが産れた際に提出するものと同じ書類に記入して提出します。 記載する内容も基本同じですが日本での出産と異なるのは、 「その他」欄に「日本国籍を留保する。(氏名)(印鑑)」と記載します。 重国籍の関係でこのようなことを書くのですね。 現住所は、アメリカの住所をカタカナで記入します。 例えば「アメリカ合衆国バージニア州レストン市」といった具合です。いつもはアルファベットを使って住所を書いているので、急にカタカナを使うと変な感じがします。。 記載漏れ、間違いがあると受理されない。書類の修正は両親しかできない。 筆跡が異なる代理の人(例えば主人の両親など)が修正しても受理されない。と言われていたのでドキドキしながら書きました。 出生証明書(Certificate of Fife Birth) 日本の場合ですと通常母子手帳に出生証明欄がありお医者さんが書いてくれますが、アメリカでは別に書類を用意して提出します。 英語でこちらのお医者さんに書いていただいた証明書を親が日本語訳した書類も自分で用意して、両方を提出します。     おわりに アメリカで出産後の出生届の提出方法についてご紹介させて頂きました。 アメリカという場所で日本人から生まれた子供は、2つの国の国籍を持ちますので両方の国に出生届を提出する必要があります。 アメリカのパスポートの取り方について別の記事で書かせて頂きますので、ぜひあわせてご覧いただけると嬉しいです。   今日の英語ワンフレーズ。 “Is this everything for birth certification?” 「出生届提出にはこれで全てですか?」 出産直後で大変かと思いますが、書類の不備などがないか念のため看護師さんに確認するときに使えます。     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。     ページトップへ戻る

  • アメリカ東海岸、ドタバタ出産記 ~シリーズ序章:アメリカで海外出産しました!~

      こんにちは、かさまりです。   現在アメリカ駐在歴2年半、下の娘リコは1歳半。 つまり、娘はアメリカで出産いたしました。 今回から数回に分けてアメリカでの海外出産について、色々と思い出しながら書いてみようと思います。   海外出産体験記(アメリカ東海岸)のシリーズ一覧はこちらから。 https://firstjump.jp/oversea-delivery/article-list-oversea-delivery     アメリカ海外出産のススメ まず最初に、もし機会を持つ可能性がある皆さま、 是非ともアメリカでの出産、お勧めいたします!   特に一人目、もしくは上のお子さんが4歳、5歳と大きい場合。これはもうためらいなく出産されるといいでしょう。 親族のヘルプがないのが心配、ということがあるかもしれません。 大丈夫です、だいたいなんとかなります。 もちろん、いてもらうに越したことはないです。ですので、なるべくヘルプしてほしいサインは出しましょう。 この際、義理の父母でもいいんです。友人でもいいんです。誰か来てくれるなら、素直に甘えればいいと思います。   でも、たとえヘルプがなくてもなんとかなると思います。   それ以上に、 「アメリカでの出産は楽!!」 でした。   確かに私は言葉の壁はほとんどありませんが、 あめり英語が話せない友達でこちらの出産を選んだ友人たちも 口を揃えて「楽だった」と。   理由は大きく4つでしょうか。 完全無痛分娩である。 妊娠中の体重のことなどほとんど言われない! 入院期間が短くてすぐにお家に戻れる&必ず個室(他の子供がいてもそんなに離れる期間がない) 自分で産みたいと思った日程で計画自然出産できる。     完全無痛分娩の楽さ! 私は4歳半の息子、ハルトは日本の東京の病院で普通に産みました。 普通の大きな病院で、助産師さんも看護師さんもとてもいい人たちで、もし日本で産むことがあれば、またその病院を選ぶと思う、というくらい満足もしています。 が、やはりそもそも日本での「自然分娩至上主義」が私個人の意見としては、あまりに女性に対して負担をかけすぎる考えだ、と思ってしまいます。   ハルの時は38週で破水、その後陣痛が36時間来なくて、促進剤を打っての出産でした。 すでに子宮口が4センチ開いていたので、促進剤があればそのまま自然にあくだろうという判断のもと、特に子宮口を広げる処置はしなかったのですが、なかなか開かず、陣痛が来ていなかったところを半ば無理やり促進剤で出産を促したからなのか、私の体質の問題だったのか、痛くて泣き叫び、吐くわ、漏らしてしまうわ、で本当に大変でした。   「半分まできたわよ!あとちょっとよ!」 「まだ半分なんですかーーー!」   と絶望したのをよく覚えています。   結果的にとても元気なハルが生まれてきてくれて、本当に良かったのですが、 とにかく大変だったことしか記憶になく、生まれてきてくれた時も「やっと終わった・・・・」という脱力感しかなく、正直生まれてきた感動は私よりも、立ち会った主人の方があったように思います。     リコの場合。後で書きますが、親戚が順々に手伝いに来てくれる関係もあり、計画自然分娩を選びました。 39週1日。朝早く病院に行き、ヘルスチェックなどを一通りしたら、先生が破水を促し、そこから促進剤投入。 あらかじめ、第1子は自然分娩だった、と伝えたら、先生も   「あーそれならもう陣痛が少しでも来たら麻酔してもらったらいいわよ」 と。   ということで、少し来そう!という段階で背中から麻酔を入れました。 そうすると、どうでしょう、あんなにハルで苦しんだ陣痛は全く感じません。 つけている機械で、 「あ、今陣痛みたい。結構強いね~」 と主人と話すくらいに、何も感じません。   のんきに、というか暇すぎて、あらかじめ決めていたリコという名前を今更それでいいのか?とか話してみたり、ウトウトしたりして実際に出産まで待つ感じでした。(色々とあったのですが、それは長くなるので別の機会に!)   ハルの時、悶え苦しんで、泣き叫んで、吐いて、漏らしてしまったのに、なんという余裕でしょう! 体力的にも全然元気です。いざ、生まれるという時もそのあとも、全然元気。 ハルの時に出なかった涙が、今回は自分の出産を痛みではないところで受け止められたので、感動して出て来ました。   体力的にも、精神的にもとても楽な出産で、あーなんて出産って素晴らしいんだ!!と心から思えました。       体重について言われない楽さ! ハルの時は、私自身割と大柄で、体重制限もめちゃ厳しい病院だったので、妊娠期間中、つわりで減った分を含めても増やしていいのは7キロまででした。 ですが、妊娠したことがある方はわかると思いますが、7キロって本当に辛い制限ですよね。 しかも、つわりでその前に2キロ減っていたので、実質的に増やしていいのは5キロ。 子供と胎盤でだいたい5キロなので、その分しか増やしてはいけませんでした。 ですが、守れるはずもなく・・・意志が弱いと言われてしまったらそれまでなのですが、もう毎回の検診が苦痛でたまりませんでした。(怒られるし、無言のプレッシャーみたいなのを感じるし。。。)   一方で、アメリカ。見ているのは「急激な増減」のみ。しかも20キロ以上増える普通体型の妊婦さんなんてザラなので、最終的に15キロくらい増えましたが、(ハルの時より少し痩せてはいましたが)怒られることはもちろんなく、言及されたこともなかったです。   日本とのギャップがすごすぎて、思わず聞いてしまったほど。 「体重、大丈夫?」 「全然問題ない、緩やかな増加でしょう?」   もちろん、血糖値その他にも問題がなかったから、ということでしょうが、 本当にこれだけ。 検診って、こんなにただ赤ちゃんに会える楽しみだけを持ってればいいんだーとある意味目から鱗でした。     入院期間の短さ これについて、日本では話題が一人歩きしているような気がいたします。 アメリカで出産した話をすると、決まって言われるのが、   「2日で退院なんでしょ?!!信じられない!」   体力の回復が十分ではない場合、帝王切開の場合などはもちろんもっと長いです。 ですが私は確かに2日だけで退院しました。   これが大変だったか?   確かに悪露の処理などを引き続き家でやらなくてはいけないのはめんどくさかったですし、家に戻るとご飯の心配、埃が気になる・・・などもあります。 でも、日本で入院していても洗濯はしますよね? ご飯は冷凍物とご飯でなんとかなりますし、埃だって最低限片付けておけばいいです。それって、入院が長いからどうとか、そういうことでもない気がします。 私は合計1ヶ月ちょっと、代わる代わるいろんな人がヘルプに来てくれたので、特に大丈夫でした。   それよりも、当時3歳でまだママなしでは寝られないハルのそばにすぐ帰れること、ゆっくりと自分の布団で寝られることの方が嬉しかったです。     アメリカでは、痛みは我慢すべきという考えはほとんどありません。医療で極力取り除くべきという考えが根底にあるような気がします。 ですので、授乳していても大丈夫な痛み止めをたくさん出してくれたり、 薬局で買えるものを教えてくれます。 そのおかげで、普通の生活が割と早い段階で再開できるのです。もちろん、無理もしようと思えばできるということなので、それはダメですが、ゆるゆると家で生活する、これはとてもありがたいことだと思います。   そして、2日しか入院しないということで、病院の回転率がいい。なので、もちろん、全員個室です。 ですので、出産、次の日はハルは朝から来て、夜までいました笑 他の人の目を気にすることもなく、ワイワイと個室で過ごしていました。   他の部屋は、パパがたったの1日でも泊まり込んでいました。 小さなソファーがベッドに変わるようになっていて、そこで寝泊まりするようなのです。 夜中、リコがずっと泣いていて一睡もせずにあやしていたのですが、その時に両隣からパパの声が聞こえて、羨ましく感じたものです。   というわけで、入院2日は全然私にとっては悪いと感じることはありませんでした。あとでこれも書きますが、少し大変だったのは、リコの病院通いくらいです。     計画分娩も否定されない! 実は、妊娠後期に入って頭を悩ませていたこちら。 本当に協力的な親族でありがたかったのですが、2週間を義父母、帰った次の日から10日間実家の母、かぶるようにして1週間実の妹が手伝いに来てくれる日程でした。   ですので、その期間に産まれて来てくれないと、困る・・・笑 特に当時3歳のハルはまだ幼稚園にも通っておらず、8月だったので夏休みは残してあったものの、それでも主人も仕事もある。 そういう状況でしたので、いつ産まれてくれるか、これは地味に悩みました。   それを病院に相談というか、愚痴ったところ、   「普通(自然)分娩でも39週からは計画分娩できるわよ」   と。   その手があったかーーーー!   ハルの時も結果的に陣痛促進剤を使っていたので、促進剤自体に抵抗はなかったので、即計画分娩をお願いしました。 もちろん、その前に出て来てしまったら仕方ないのですが、そうでなかったらこれで出産予定日も決定! まさか普通(自然)分娩で計画分娩ができると思っていなかったので、これはとても精神的に助かりました。     そんなこんなのアメリカ出産。次回からはどんな経緯で第二子がいてもいいなと思ったのか、妊娠が判明してからの保険選び・病院選び、定期的な検診、出産当日、その後についてなど詳しく書いていこうと思います。     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。     海外出産体験記(アメリカ東海岸)のシリーズ一覧はこちらから。 https://firstjump.jp/oversea-delivery/article-list-oversea-delivery   記事に対するコメントやお問い合わせもお待ちしておりますのでいつでもご連絡ください。   駐在妻ランキング 押して頂きどうもありがとうございます!   ページトップへ戻る  

  • シリーズ一覧:海外出産体験記(アメリカ東海岸)

    こんちには。かさまりです。 『海外出産体験記(アメリカ東海岸)』シリーズの一覧です。 アメリカ東海岸、ドタバタ出産記 ~シリーズ序章:アメリカで海外出産しました!~(公開中) Comming soon...     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。

  • アメリカ出産!アメリカのパスポートはどうやって取るの?

    こんにちは。かさまりです。   今回は、アメリカで赤ちゃん誕生後のアメリカパスポートの取り方についてお伝えしようと思います。 こちらの記事(アメリカ出産!出生届をどうやって申請するの?)でご紹介しましたが、アメリカは『生地主義』、日本は『父母両系血統主義』を採用する国ですので、アメリカ国内で日本人から生まれた子供は、2つの国(日本とアメリカ)の国籍を持ちます。そのため、パスポートも双方のものを作ることができます。 アメリカは複数国籍持つことを日本と異なり特に制限しておりませんが、そのような人がアメリカに入国する際は、アメリカのパスポートを提出することを求められますので、お子様誕生後にアメリカから出国して(例えば日本に一時的に帰国して)アメリカへ再入国する前に必ずアメリカのパスポートを取っておきましょう。 我が家も娘のパスポートはいつも2つ持っていくようにしています。以前カナダからアメリカに入国する際に、2つあるパスポートのどれを出せばいいのかわからなかったので、日本のパスポートだけをアメリカの入国管理官に見せたら、「あれ?この子はどんなVISAで入国するの?」と質問され、慌ててアメリカのパスポートも見せました。その入国管理官は「隠し事しちゃダメだよ〜」と言って笑ってすませてくれましたが。。。特にトランプ大統領就任後はアメリカ入国審査が非常に厳格になっているそうですので、入国に必要なものは確実に準備しておくようにしましょう。     パスポート取得までの流れ アメリカのパスポートは、日本帰国時に日本にあるアメリカ大使館でも申請ができますが、今回はアメリカ国内で申請した時の情報をお伝えさせて頂きます。   どこで申し込むの? アメリカ国内では、対応している郵便局(Post Office)で申し込むことができます。裁判所でもできます。 郵便局の方が比較的近くにたくさんあって便利ですね。事前に電話で予約する必要があります。ほとんどの郵便局では、予約せずに行ってもパスポート担当者がそこにいないので、必ず予約を取りましょう。 アメリカの郵便局は、「USPS」と言います。こちらのUPSPのサイトで最寄りの郵便局を見つけて電話番号を控えておきましょう。     必要な書類は? 申込書:DS-11(APPLICATION FOR A U.S. PASSPORT) 初めてパスポートを作る際は、こちらの書類に必要事項をオンラインで記入し、プリントアウトして持っていきます。そのときにサイン欄にはサインしないでください!現地で担当者の目の前でサインしなければならないので、空欄にしたまま郵便局に向かいましょう。 アメリカ国籍所持証明書:PROOF OF U.S. CITIZENSHIP アメリカの出生証明書を申し込みのときに提出します。 ID:PROOF OF IDENTITY 娘の出生証明書を提出し、両親のID(運転免許証もしくは日本のパスポート)を見せたらパスしました。 写真 日本と同様にパスポート用の写真には細かい規定があります。私の場合は郵便局で30ドルくらいで写真を撮ってもらえるサービスがあったのでそれを利用しました。(その方が自分で撮って加工するより確実だと思いましたので。) 手数料     いくらかかるの? 16歳以下で初めてパスポートを作るときは、合計で105ドルでした。初回か、更新か。あと申請者の年齢によっても金額が異なります。詳しくはこちらの公式サイト(U.S. Passport & International Travel)(英語)を是非ご確認ください。     どのくらいで届くの? 6週間かかると言われましたが、うちの場合は早くて3週間くらいで自宅に郵送で届きました。申し込みの際に提出した出生証明書もちゃんと返却されました。 ちなみに、申し込みの時に追加で60ドル払うと早くパスポートが手に入るサービスがあります。さすがアメリカ!我が家はそれほど急いでいなかったので利用しませんでした。     日本のパスポートの取得 娘が誕生後、日本のパスポートも取りました。 場所はアメリカ国内の日本大使館(ワシントンD.C.)です。 記入する申請書や用意するものは日本でパスポートを取得するときと同じです。戸籍謄本を夫の両親に送ってもらいました。     おわりに 今回はアメリカのパスポートの申請方法についてご紹介させて頂きました。必要な書類と写真さえ用意していれば、比較的短時間で申し込みを済ませることができます。申し込む場所が多いこと(最寄りの郵便局)も日本と比べるとお手軽です。   今日の英語ワンフレーズ。 “I would like to make a reservation for US passport.” 「パスポートのために予約をしたいです。」 USPS(郵便局)に電話をして事前予約を取る際に是非お使いください。     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。     ページトップへ戻る

  • アメリカ出産!出生届をどうやって申請するの?

    こんにちは。かさまりです。   今回は、アメリカで赤ちゃん誕生後の出生届の出し方についてお伝えしようと思います。 アメリカは『生地主義』を採用する国ですので、アメリカ国内で産まれた赤ちゃんはアメリカ合衆国の市民権(国籍)を持つことができます。 一方で、日本は『父母両系血統主義』を採用する国ですので、子供が生まれたときに父または母が日本人であれば日本国籍を取得します。 つまりうちの娘は産まれた際に2つの国の国籍を持つ(重国籍)ことになるので、日本とアメリカ双方に出生届を提出しました。重国籍については別の記事で詳しくお伝えさせて頂こうと思います。 なお、娘はバージニア州の病院で産まれました。   アメリカ合衆国への出生届の提出 出産後2日間の入院中に病院で出生届を記入して提出することができます。(アメリカの病院は出産後2日で退院なんです!?) 出生届「Application for Certification of a Vital Record」と呼ばれるものに必要事項を記入して提出するだけ。比較的簡単でした。ソーシャル・セキュリティ番号(SSN)も同時に申し込んで取得することができます。 後ほど渡される申込書に1通あたり25ドルのチェックを添えて送ると、数週間後に正式な出生証明書が自宅に郵送で届きます。この証明書はアメリカのパスポートを取得する際に必要となりますのでぜひ取っておきましょう。うちは2通、申し込みました。 ソーシャル・セキュリティ番号(SSN)の証明書も後日郵送で届きました。子供のSSNは確定申告の際に必要となりますのでしっかりと控えておきましょう。     日本への出生届の提出 出生後、生まれた日も含めて3ヶ月以内日本の役所もしくは日本大使館・領事館に届け出る必要があります。それを過ぎると出生届を提出できない(受理されない)そうですので、日本国籍をあわせて取るおつもりの方は十分お気をつけください。 今回の出産では義理の両親が日本からサポートに来てくれていたので、日本へ帰国の際に書類を渡し、最寄りの役所(本籍となるところ)へ代わりに提出してもらいました。 日本の役所に提出するのは以下の2つの書類です。   出生届 日本で赤ちゃんが産れた際に提出するものと同じ書類に記入して提出します。 記載する内容も基本同じですが日本での出産と異なるのは、 「その他」欄に「日本国籍を留保する。(氏名)(印鑑)」と記載します。 重国籍の関係でこのようなことを書くのですね。 現住所は、アメリカの住所をカタカナで記入します。 例えば「アメリカ合衆国バージニア州レストン市」といった具合です。いつもはアルファベットを使って住所を書いているので、急にカタカナを使うと変な感じがします。。 記載漏れ、間違いがあると受理されない。書類の修正は両親しかできない。 筆跡が異なる代理の人(例えば主人の両親など)が修正しても受理されない。と言われていたのでドキドキしながら書きました。 出生証明書(Certificate of Fife Birth) 日本の場合ですと通常母子手帳に出生証明欄がありお医者さんが書いてくれますが、アメリカでは別に書類を用意して提出します。 英語でこちらのお医者さんに書いていただいた証明書を親が日本語訳した書類も自分で用意して、両方を提出します。     おわりに アメリカで出産後の出生届の提出方法についてご紹介させて頂きました。 アメリカという場所で日本人から生まれた子供は、2つの国の国籍を持ちますので両方の国に出生届を提出する必要があります。 アメリカのパスポートの取り方について別の記事で書かせて頂きますので、ぜひあわせてご覧いただけると嬉しいです。   今日の英語ワンフレーズ。 “Is this everything for birth certification?” 「出生届提出にはこれで全てですか?」 出産直後で大変かと思いますが、書類の不備などがないか念のため看護師さんに確認するときに使えます。     First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように! 今回もお読みいただきどうもありがとうございました。     ページトップへ戻る