アメリカ東海岸、ドタバタ出産記 ~シリーズ序章:アメリカで海外出産しました!~

笠井まりこ

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海外出産

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この記事は約14分で読めます。

 

こんにちは、かさまりです。

 

現在アメリカ駐在歴2年半、下の娘リコは1歳半。

つまり、娘はアメリカで出産いたしました。

今回から数回に分けてアメリカでの海外出産について、色々と思い出しながら書いてみようと思います。

 

海外出産体験記(アメリカ東海岸)のシリーズ一覧はこちらから。

シリーズ一覧:海外出産体験記(アメリカ東海岸)

 

 

アメリカ海外出産のススメ

まず最初に、もし機会を持つ可能性がある皆さま、

是非ともアメリカでの出産、お勧めいたします!

 

特に一人目、もしくは上のお子さんが4歳、5歳と大きい場合。これはもうためらいなく出産されるといいでしょう。

親族のヘルプがないのが心配、ということがあるかもしれません。

大丈夫です、だいたいなんとかなります。

もちろん、いてもらうに越したことはないです。ですので、なるべくヘルプしてほしいサインは出しましょう。

この際、義理の父母でもいいんです。友人でもいいんです。誰か来てくれるなら、素直に甘えればいいと思います。

 

でも、たとえヘルプがなくてもなんとかなると思います。

 

それ以上に、

「アメリカでの出産は楽!!」

でした。

 

確かに私は言葉の壁はほとんどありませんが、

あめり英語が話せない友達でこちらの出産を選んだ友人たちも

口を揃えて「楽だった」と。

 

理由は大きく4つでしょうか。

  • 完全無痛分娩である。
  • 妊娠中の体重のことなどほとんど言われない!
  • 入院期間が短くてすぐにお家に戻れる&必ず個室(他の子供がいてもそんなに離れる期間がない)
  • 自分で産みたいと思った日程で計画自然出産できる。

 

 

完全無痛分娩の楽さ!

私は4歳半の息子、ハルトは日本の東京の病院で普通に産みました。

普通の大きな病院で、助産師さんも看護師さんもとてもいい人たちで、もし日本で産むことがあれば、またその病院を選ぶと思う、というくらい満足もしています。

が、やはりそもそも日本での「自然分娩至上主義」が私個人の意見としては、あまりに女性に対して負担をかけすぎる考えだ、と思ってしまいます。

 

ハルの時は38週で破水、その後陣痛が36時間来なくて、促進剤を打っての出産でした。

すでに子宮口が4センチ開いていたので、促進剤があればそのまま自然にあくだろうという判断のもと、特に子宮口を広げる処置はしなかったのですが、なかなか開かず、陣痛が来ていなかったところを半ば無理やり促進剤で出産を促したからなのか、私の体質の問題だったのか、痛くて泣き叫び、吐くわ、漏らしてしまうわ、で本当に大変でした。

 

「半分まできたわよ!あとちょっとよ!」

「まだ半分なんですかーーー!」

 

と絶望したのをよく覚えています。

 

結果的にとても元気なハルが生まれてきてくれて、本当に良かったのですが、

とにかく大変だったことしか記憶になく、生まれてきてくれた時も「やっと終わった・・・・」という脱力感しかなく、正直生まれてきた感動は私よりも、立ち会った主人の方があったように思います。

 

 

リコの場合。後で書きますが、親戚が順々に手伝いに来てくれる関係もあり、計画自然分娩を選びました。

39週1日。朝早く病院に行き、ヘルスチェックなどを一通りしたら、先生が破水を促し、そこから促進剤投入。

あらかじめ、第1子は自然分娩だった、と伝えたら、先生も

 

「あーそれならもう陣痛が少しでも来たら麻酔してもらったらいいわよ」

と。

 

ということで、少し来そう!という段階で背中から麻酔を入れました。

そうすると、どうでしょう、あんなにハルで苦しんだ陣痛は全く感じません。

つけている機械で、

「あ、今陣痛みたい。結構強いね~」

と主人と話すくらいに、何も感じません。

 

のんきに、というか暇すぎて、あらかじめ決めていたリコという名前を今更それでいいのか?とか話してみたり、ウトウトしたりして実際に出産まで待つ感じでした。(色々とあったのですが、それは長くなるので別の機会に!)

 

ハルの時、悶え苦しんで、泣き叫んで、吐いて、漏らしてしまったのに、なんという余裕でしょう!

体力的にも全然元気です。いざ、生まれるという時もそのあとも、全然元気。

ハルの時に出なかった涙が、今回は自分の出産を痛みではないところで受け止められたので、感動して出て来ました。

 

体力的にも、精神的にもとても楽な出産で、あーなんて出産って素晴らしいんだ!!と心から思えました。

 

 

 

体重について言われない楽さ!

ハルの時は、私自身割と大柄で、体重制限もめちゃ厳しい病院だったので、妊娠期間中、つわりで減った分を含めても増やしていいのは7キロまででした。

ですが、妊娠したことがある方はわかると思いますが、7キロって本当に辛い制限ですよね。

しかも、つわりでその前に2キロ減っていたので、実質的に増やしていいのは5キロ。

子供と胎盤でだいたい5キロなので、その分しか増やしてはいけませんでした。

ですが、守れるはずもなく・・・意志が弱いと言われてしまったらそれまでなのですが、もう毎回の検診が苦痛でたまりませんでした。(怒られるし、無言のプレッシャーみたいなのを感じるし。。。)

 

一方で、アメリカ。見ているのは「急激な増減」のみ。しかも20キロ以上増える普通体型の妊婦さんなんてザラなので、最終的に15キロくらい増えましたが、(ハルの時より少し痩せてはいましたが)怒られることはもちろんなく、言及されたこともなかったです。

 

日本とのギャップがすごすぎて、思わず聞いてしまったほど。

「体重、大丈夫?」

「全然問題ない、緩やかな増加でしょう?」

 

もちろん、血糖値その他にも問題がなかったから、ということでしょうが、

本当にこれだけ。

検診って、こんなにただ赤ちゃんに会える楽しみだけを持ってればいいんだーとある意味目から鱗でした。

 

 

入院期間の短さ

これについて、日本では話題が一人歩きしているような気がいたします。

アメリカで出産した話をすると、決まって言われるのが、

 

「2日で退院なんでしょ?!!信じられない!」

 

体力の回復が十分ではない場合、帝王切開の場合などはもちろんもっと長いです。

ですが私は確かに2日だけで退院しました。

 

これが大変だったか?

 

確かに悪露の処理などを引き続き家でやらなくてはいけないのはめんどくさかったですし、家に戻るとご飯の心配、埃が気になる・・・などもあります。

でも、日本で入院していても洗濯はしますよね?

ご飯は冷凍物とご飯でなんとかなりますし、埃だって最低限片付けておけばいいです。それって、入院が長いからどうとか、そういうことでもない気がします。

私は合計1ヶ月ちょっと、代わる代わるいろんな人がヘルプに来てくれたので、特に大丈夫でした。

 

それよりも、当時3歳でまだママなしでは寝られないハルのそばにすぐ帰れること、ゆっくりと自分の布団で寝られることの方が嬉しかったです。

 

 

アメリカでは、痛みは我慢すべきという考えはほとんどありません。医療で極力取り除くべきという考えが根底にあるような気がします。

ですので、授乳していても大丈夫な痛み止めをたくさん出してくれたり、

薬局で買えるものを教えてくれます。

そのおかげで、普通の生活が割と早い段階で再開できるのです。もちろん、無理もしようと思えばできるということなので、それはダメですが、ゆるゆると家で生活する、これはとてもありがたいことだと思います。

 

そして、2日しか入院しないということで、病院の回転率がいい。なので、もちろん、全員個室です。

ですので、出産、次の日はハルは朝から来て、夜までいました笑

他の人の目を気にすることもなく、ワイワイと個室で過ごしていました。

 

他の部屋は、パパがたったの1日でも泊まり込んでいました。

小さなソファーがベッドに変わるようになっていて、そこで寝泊まりするようなのです。

夜中、リコがずっと泣いていて一睡もせずにあやしていたのですが、その時に両隣からパパの声が聞こえて、羨ましく感じたものです。

 

というわけで、入院2日は全然私にとっては悪いと感じることはありませんでした。あとでこれも書きますが、少し大変だったのは、リコの病院通いくらいです。

 

 

計画分娩も否定されない!

実は、妊娠後期に入って頭を悩ませていたこちら。

本当に協力的な親族でありがたかったのですが、2週間を義父母、帰った次の日から10日間実家の母、かぶるようにして1週間実の妹が手伝いに来てくれる日程でした。

 

ですので、その期間に産まれて来てくれないと、困る・・・笑

特に当時3歳のハルはまだ幼稚園にも通っておらず、8月だったので夏休みは残してあったものの、それでも主人も仕事もある。

そういう状況でしたので、いつ産まれてくれるか、これは地味に悩みました。

 

それを病院に相談というか、愚痴ったところ、

 

「普通(自然)分娩でも39週からは計画分娩できるわよ」

 

と。

 

その手があったかーーーー!

 

ハルの時も結果的に陣痛促進剤を使っていたので、促進剤自体に抵抗はなかったので、即計画分娩をお願いしました。

もちろん、その前に出て来てしまったら仕方ないのですが、そうでなかったらこれで出産予定日も決定!

まさか普通(自然)分娩で計画分娩ができると思っていなかったので、これはとても精神的に助かりました。

 

 

そんなこんなのアメリカ出産。次回からはどんな経緯で第二子がいてもいいなと思ったのか、妊娠が判明してからの保険選び・病院選び、定期的な検診、出産当日、その後についてなど詳しく書いていこうと思います。

 

 

First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように!

今回もお読みいただきどうもありがとうございました。

 

 

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シリーズ一覧:海外出産体験記(アメリカ東海岸)

 

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