こんにちは、かさまりです。
海外駐在は、お金持ちなのか?
旅行記の次にこんな内容かよ!という感じですが、
よく言われている都市伝説、「駐在は金持ちで羨ましい」に切り込んでみたいと思います。
結論から言いますと、
「海外で暮らせるだけのお金はもらえている。」
とは思います。
そりゃそうです、もらえてなかったら生きていけませんから。
会社都合で海外に行けと言っておいて、のたれ死ぬような生活になってしまっては困ります。
企業によって、またどの役職で駐在することになったか、にもよりますが、以下のものはサポートされていることが多いように思います。
- 家賃補助(上限あり。上限を絶対に超えてはならぬというところと、上限を超えたら自分で払え、というところがある。)
- 教育費補助、幼稚園代などの学校に通うための費用(大体3歳から。こちらの幼稚園は12時まででも10万円以上したりするので、補助がないと通えない。)
- (地域によって)車購入補助
車がないと会社のオフィスに行けない、スーパーにすら行けない地域もかなりありますので、車がないと生きて行けません。 - 引越し補助
さすがに引越し代は出してもらえます。また、日本でだいたい会社指定の倉庫があり、そこに持っていかない荷物は運んでくれます。
ただし!一度入れてしまったら帰ってくるまで出せないことがほとんど。なるべく持ってくることをお勧めします。(引越し関連のお話はまた別の機会にさせて頂きますね。) - 家具レンタル費用
これは出るところとでないところがあるようです。
上記の補助について、出し方はそれぞれ。一括でどどーんともらって、その中から好きなように使いなさい、という企業もあるようですが、大体は家賃補助にいくら、幼稚園の補助にいくら、という感じで項目ごとに金額が決まっていて補助が出ます。
また、多くの会社は給料を日本円とアメリカドルである一定の比率で入れてくれるシステム。
そうすることで、帰国時に日本円がないとか日本で保険などに入っている場合に支払う原資がない、とならないように配慮してくれます。
ちなみにうちはボーナスも日本円です。
そういうわけで、様々な補助をしてもらえるので、生活基盤はありますし、のたれ死んでしまったら困ることもあり、日本でのお給料よりは手厚くもらえる感覚はあります。
割と手厚い補助。でも、、、
こうやって書いてみると、比較的優遇されていることは確かです。
しかし、問題が3点。
1.(アメリカの場合)物価が高い!
アメリカって、安いものがたくさんあっていいなーという思い込みありませんか?
確かにオモチャ、衣料品やブランド品などは安いものもある。
ところが、日用品、食品、特に外食。メチャ高いです。
「日本って物価高いんでしょ?」と現地の人によく言われますが、とんでもない!アメリカの方が高いです。
日本と同じ品質を求めた日には、、、という感じ。
例をあげてみましょう。
マクドナルド。味は日本よりまずい。いわゆる普通のチーズバーガー、ポテト、ナゲット、コーラ、ハッピーセットで15ドルします。
15ドルなので、円換算すると1700円。
アボカド。2つで4ドル。つまり430円。
玉ねぎ。2つで3ドル。350円。
日本の天候が悪い時並みの値段じゃありませんか?
日用品。ジェル洗剤80個で15ドル。1700円。
一方でバスタオルは厚手の使いやすい大きなタオルでも7ドル(805円)だったりします。
ですが、バスタオルより、食費の方がやはり痛いですよね。
よっぽど安いスーパーに行かない限り、週2回の買い物でも1回あたり60ドルに抑えるのはかなり、大変。つまり1週間で120ドルはほぼ必ず行ってしまいます。これにビールやおやつなども一緒に買ったら、1回あたり100ドルコースです・・・。
外食はマックだけでもそれくらい、ちょっと良いところ、と言ってもピザ屋さん、パスタ屋さん程度ですが、それでも行くと、ランチでも50ドルを下回らせるのは難しいです。これに加えてチップも15%は払うので、日本円にすると7000円!
うちは4歳ハルと1歳半リコがいるので、外食の満足度を上げるのは至難の技。だいたい最後はかきこむことになるので、勿体無いので最近はいきません。。。
2. ダブルインカム→シングルインカムの壁
私たち夫婦は日本では二人ともフルタイムで働いていました。ですので、収入も倍とまではいきませんが、もちろん今より多かったのです。
フルタイムの時と比べて、外食などが減ったものの、それでも書いたように、ベースの物価が高い。
そして何より私に節約の習慣がない・・・。
これは実はかなりの痛手です。
3. アメリカにいるのだから、そこでしかできないことをしたい
3年~5年という期限付きの駐在。日本から行くととても遠くて高いし、行く気もしないけど、せっかくアメリカにいるんだから行ってみたいところは沢山あります。
フロリダしかり、ナイアガラしかり。カナダ、ロサンゼルス、ラスベガス、、、候補を挙げ始めたらキリがありません。
せっかくいるのだから、全部とまでは行かなくても、いくつかは行っておきたい。そう思うと、やはり手に有り余るほどのお金は、アメリカでは残念ながら残らないのではないでしょうか・・。
アメリカに来て始まった習慣
実は、アメリカに来た当初は会社に都合で全て日本円で給与をもらっていました。給与には出張手当は含まれていたものの、ドル換算の差額が入るという仕組みはありませんでした。
私たちが渡米して来た2014年は、円安で126円時代。渡米直後は100円くらいだったので、どんどん円安が進むと自動的に給与が2割減している感覚だったのです。
自分たちで送金しなくてはいけないということもあり、一体どれくらいの現金が手元にあるのか、把握するのがとても大変でした。
加えて、アメリカではほぼクレジットカード払い。
本当に一体いくら使って、いくら残っているのか、怖くて、家計簿と予算というのが毎月の習慣として始まりました。
ところが、この予算、給与が2割減ということもあり、本当に節約生活をして来なかった私には苦痛でした。
月末1週間前になると、主人から毎月一言。
「お前、あと10ドルしかないんだけど。どうやって暮らして行くつもり??」
もちろん主人は私の適当計算を知っているので、予算は厳しめ、クレジットカードからきっちり使った金額を家計簿に計上し、金額把握のために現金は持たせてもらえませんでした。ですので、10ドルと言われても、実際にはもっとあるのですが、予算オーバーで毎月怒られてました。
そんな主人のおかげでうちは破産せずに、貯金も人並みにはあって生活できているのですが、正直、超窮屈でした・・・。
窮屈だし、毎日の生活のためではあるけれども、お金を使うことしかできない自分が、それまでは働いていて、自分のお金、という感覚があっただけに辛かったです。落ち込んでいるときはお金を垂れ流すことしかできないダメ嫁と思ってしまうほど。
そんな自分の存在意義も欲しくて、アメリカにいる間に何かしよう、と安直に考えたのが「第二子」でした。
今考えるとさらにお金がかかるし、経済的なことを考えると安直すぎるんですけどね!!
アメリカで海外出産を決意した話やその後の様々な経験は、「海外出産」のカテゴリでお伝えしていこうと思います。
では、本日の英語。
“McDonalds’ is much more expensive than Japan.”
「マクドナルドは日本より高い!」
現地の人と日本とアメリカについて話さないといけない時に使えますので、タクシーに乗った際にドライバーの方などに伝えてみましょう。
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