人生の目覚まし時計ってご存知ですか?~駐妻の憂鬱

笠井まりこ

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駐妻

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Life Alert
この記事は約11分で読めます。

 

こんにちは、かさまりです。

 

突然ですが、この「人生の目覚まし時計」というお話、ご存知でしょうか?

個人的にその目覚まし時計が鳴った、そしてエンジンがかかったタイミングが最近あったので、今日はそのことについて書きたいと思います。

 

 

人生の目覚まし時計のお話

 

目覚まし時計、もちろんこれは目を覚ますために使うものですよね。

では、人生の目覚まし時計とはなんのことか?

 

私が聞いた話の中では、これは死を意識するとき、鳴るものだ、

と出て来ました。

 

ある日、突然余命を宣告される。

ある日、突然会社をクビになる。

ある日、突然体が動かなくなる。

 

正直このようなことは、健康で、ホームワーキングスタイルをとっている私にはピンとこないというか、

いつか訪れる可能性があるということは認識しているものの、

自分事として捉えることができないものでした。

 

 

旦那の上司が変わった!

 

それが、先日、私の中で「ジリリリリリリリーー」と目覚まし時計が鳴った瞬間がありました。

 

ヘビーな時計ではないです。

そして私の目覚まし時計ですので、はたから見たらそんなことと一緒にするな!とお叱りの声もあるかもしれませんが、

私の中では確実に鳴ったのが聞こえたのです。

 

それは、旦那さんの大ボスが異動になるという出来事。

大ボスが変わる = 方針・体制が変わる = 旦那さんの日本帰国ももしかしたらあり得る

 

。。。そういうことなのです。

 

せっかくあと1年は安泰らしい、、、かなと思っていたのに!

 

 

時間は有限である、そのことの再認識

 

私の中で目覚ましが鳴ったと感じたのは、おそらく

「時間が有限だ!」

と強く感じたからです。

 

 

私がホームワーキングママを目指そう、最初にそう思ったのは、

旦那さんの帰国するかもしれないという状況になっていた、今から8ヶ月前。

その後の日本での暮らしを考えた時。

前の会社に戻るために今でもスタッフとして籍は残しているし、仕事も一緒にしているけれど、

本当にあの生活に戻りたいのか?

保育園に1番最初に連れて行き、1番最後にならないように走って送り迎えをする生活。

そこまでしてやっているのに、なかなか思った成果が出せなくて苦しい、やるせない生活。

 

おまけに今度は一人でなくて二人。

 

でも、会社は退職してしまっているので、履歴書的には3年の空白。

おまけに乳幼児の母。

こんな自分を新たに雇ってくれるところなどない・・・

戻るしかないのか!!?でも嫌だ!

 

そう思った時に、アメリカにいる間に私が前の会社でもらっていたお給料よりも

稼げるようになったら。

そしたら保育園に走らなくていい!

 

もうその一心で始めました。

 

 

時間が有限なのはすぐに忘れてしまう

 

その一心で始めて、少し軌道に乗り出したところで運良く帰国は免れることが判明したのが3ヶ月前。

以降、一生懸命走って来たつもりではあるし、稼ぎも増え続けてはいるのですが、、、

なんとなく気持ちがだらけていました。

朝早く起きられる日も減っていたし、あーこれもやらなくちゃーでも明日でいっか、そう思う日も増えて来ていました。

 

あんなに強く思って始めたことなのに、なんとなく気持ちが薄れていたんですよね。

 

なんとなく、ずっとこのままここに住めるんじゃないか、

旦那が仕事を変えない限りはそんなことありえないことなのに、

なんとなくそう思ってしまっていたのです。

 

ですので、今回のこの大ボス交代事件は、私の目をまた覚ましてくれました。

 

 

人生の目覚まし時計の話の続き

 

この、時間は有限であるという教訓、実は続きがあります。

このお話を教えてくれた方が言っていたのは、

「もし最愛の人が病気であと半年しか生きられないと知った時、

その愛する人が持っている願いを叶えてあげられるか。

それはやっぱりお金があるかどうか、それで変わってくる。」

 

 

悔しいけれども、そうなんですよね。

こんなに大袈裟なことでなくても、お金がないと惨めに思うことがあります。

そして、何より窮屈。

 

自分が日本に帰るとき、どんな生活をしたいのか。

アメリカの大きな家に慣れてしまった自分はどこに住みたいのか。

旦那さんにどれくらい家にいて欲しいのか。

広い家に住みたいけれど、都会ではなかなか難しい、少し郊外に行くと通勤時間が長くなる。

都会が便利だけれど、お金がかかるから私も働かなくてはいけない。

でも果たして保育園があるのか・・・。

 

以前の私はこの「帰るかも」事件のたびに、帰ることに対して目を背けたい気分になっていました。

だって、考えたくないことが多すぎるから。

 

住むところ一つにしても、自分の願望を必ず何か犠牲にしなくてはいけない。

お金のことを考えると、自分も働きに行くしかない。

でも履歴書に3年間のブランクのある、1歳と4歳の子供を抱えたママを雇ってくれるところなんてあるのだろうか。

 

もう、ちょっと考えただけで憂鬱になるので、

「帰ることが決まってから考えよう」

と思考を止めていました。

 

でも、今回の「ジリリリリーーーー!」では、

単に、しまった、だらけてた、自分!

このアメリカでの生活を無駄に過ごしていい時間なんて1分たりともない、そのことでした。

 

行動に出たおかげで、今回、自分の目覚まし時計への捉え方がずいぶん変わったなーと思ったのでありました。

 

 

私にとってのもう一つの目覚まし時計・・・

 

いつもこんなことを考えるとバカねーっとみんなに言われるのですが、実は私にはもう一つ、目覚まし時計があります。

 

それは、幼稚園への送り迎えでたまに通る道にある、高校の前を通る時に鳴ります。

 

アメリカでは、16歳から運転ができて、割とリッチな子供達が多いその高校では、多くの高校生が車を持って、運転しているんです。

 

車が運転できるようになると、子供達も色々と自分の力で遠くに行けるようになりますよね。

 

それを見るたびに、

「4歳半のハルと一緒に過ごせるのもあと12年か・・・・」

と考えてしまうんです。

 

ハルが生まれてからすでに4年経っているので、16歳まではすでに4分の1も経ってしまっているのです!!!!

 

リコは1歳ながらにしてとても自立心の強い子なので、もっと早くから巣立つかもしれません。

 

今は毎日とても狭い思いをして一緒の布団で、二人に寄り添われながら寝ているけれど、それが終わってしまうのはもう間も無くでしょう。

 

いつも高校の前を通るたびに、私の子育てやライフスタイルに対する目覚ましが鳴るのです。

 

私が子供たちとどう過ごしたいのか。

 

そんなことを考えるのです。

 

四六時中一緒にいるのは疲れることだけど、

一方で好きなだけ甘えさせてあげられて、

友達と遊ぶのを見ることができて、

なんてありがたいのだろう、

もっとありがたみを感じないといけないなーと思うのです。

 

やっぱり、

日本での保育園に走って迎えに行く生活と、アメリカに来てから四六時中子供と一緒にいる生活を両方経験して、

そして、このもう一つの有限の時間の考え。

どちらがいいか?と考えると、

やっぱり私は家族と、子供と一緒にいるライフスタイルを今は送りたい!

そしてそれを選ぶために行動に出てよかった、と思うのです。

 

家事もきちんとするのも大の苦手なは私にとっては試練の毎日ですけどね!!

 

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シリーズ一覧:駐妻の憂鬱

 

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今回もお読みいただきどうもありがとうございました。

 

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