アメリカ生活スタート!自動車運転免許を取ろう 〜バージニア編〜

笠井まりこ

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Eyecatch-VA Drive's license textbook
この記事は約14分で読めます。

こんにちは。かさまりです。

 

こちら(駐妻の憂鬱 中編 )の記事でも少し触れさせて頂きましたが、今回はアメリカにおける運転免許の取り方について詳細をお伝えしたいと思います!

特に少しでも郊外に住む場合、いや、マンハッタンやロサンゼルスのど真ん中にすまない限り、どうしても必要になってしまうのが車。そして運転技術です。「アメリカは車社会」ということを耳にされたことがある方は多いと思いますが、とにかく国土が日本に比べて広いのでどうしても移動に車が必須なんだろうなと感じています。

こちらでは、16歳から免許を持つことができます。

 

免許の制度は州ごとに決まりが異なりますので、今回はバージニア州と一部ニューヨーク州についてお伝えさせて頂きます。他の州で取得される場合でもこの記事は参考になると思いますが、それぞれの州の細かな決まりは、別途、各州の公式ホームページや日本大使館の公式ホームページなどでご確認されることをお薦めいたします。

Eyecatch-VA Drive's license textbook

 

 

どういう場合に自動車免許を取る必要があるか?

アメリカ合衆国に観光で1週間程度訪れる際は、国際免許証(国外免許証)を日本で取得しアメリカで運転することができます。例えば、日本からハワイに旅行をしてレンタカーを運転する場合は、これがあれば十分ですね。

日本で取得する国際免許証(国外免許証)について詳細な説明は省きますが、こちらのサイト(海外旅行と国際免許ガイド)に詳しく載っております。

お仕事などでアメリカに長期間居住される場合、アメリカの自動車運転免許証を取得する必要が出てきます。バージニア州では、短期滞在者(6ヶ月以内)は取得不要ですが、それ以上の長期に及ぶ場合は、居住者になってから60日以内にアメリカの自動車運転免許証を取らなければならないと規定されています。

参考サイト:在アメリカ合衆国日本国大使館のWebページ

 

 

どこで取得できるのか?

DMV(Division of Motor Vehicles)という場所で取ることができます。これは全米で共通の名称ですのでお住まいの近くのどこにDMVがあるかGoogleマップで調べてみてください。ちなみにDMVはどこでもすごく混んでいます。。営業時間を調べてなるべく早めに行かれることをお奨めします。

 

 

事前に用意するもの

・パスポート、VISA

 

・ソーシャル・セキュリティ番号(SSN)

 

・住所を確認できるもの

直近の公共料金やケーブルテレビ、インターネットなどの住所が記載された請求書を持っていく必要があります。

 

・自動車運転免許証抜粋証明(米国運転免許証取得申請用)

日本で免許証を持っていることを公的に(英語で)証明するものです。(日本の免許証は日本語で書かれているので。)日本大使館や領事館で取得することができます。在アメリカ合衆国日本国大使館の「自動車運転免許証抜粋証明(米国運転免許証取得申請用)」のページで取得方法を確認します。

 

・自動車所持証明書

自動車購入時に発行されるもの。実技試験の直前に提示する必要あり。

 

主に用意するのはこのくらいですが、州ごとにルールが異なったり突然ルールが変わったりするのでDMVの公式サイトで都度ご確認下さいね。DMVはいわゆるお役所なので対応が悪いことが多く、必要書類がそろってないとその日は試験が受けられず帰るだけ。。。ということになりかねません。

 

 

取得までの流れと試験対策のポイント

バージニアの自動車免許は、日本などアメリカ以外の国で免許証をお持ちであれば筆記試験(実際はコンピュータを使った試験)と実技試験のみです。日本のように教習所に通って講義を受ける必要はありません。筆記試験は、英語で受けることになります。(ニューヨーク州では日本語の試験問題が選択できますが、バージニア州は英語のみ。)

 

筆記試験の対策ですが、バージニア州公式のテキストと模擬試験のアプリがありますので、これで練習しまくってください!

私と主人が使ったテキストとアプリはこちら

公式テキスト(バージニア州)
模擬試験アプリ(iPhone用)

 

聞き覚えのない英単語がいくつかあると思いますので、まずテキストを一通り読み、不明な単語を覚え、概要を一通り理解した上で、模擬試験アプリで問題を解いて、間違えた場合はテキストの該当箇所を確認するという方法で進めると効率が良いです。また、引っ掛け的英語もあるので、模擬試験をたくさん解いておくと慣れます。

 

 

筆記試験って?

筆記試験(実際にはコンピュータ試験ですが)の前半10問は道路標識に関する問題です。全問正解である必要があります。ここで1問でも間違えると試験は強制的に終了してしまいます。筆記試験の後半30問は8割で合格でした。見事、筆記試験に合格すると、実技試験の予約をすることになります。空いていればその日のうちに受けることができますが、私の場合は混んでいたので実技試験は筆記試験の2週間後でした。。。

 

交通ルールは日本と同じ部分が多いですが、日米で異なる交通ルールの主だったものをいくつかご紹介させて頂きます。

・左右が日本と逆!

これは多くの方がご存知だと思いますが、日本とは左右が逆なんです。(日本は左側通行、アメリカは右側通行)日本でよく運転していた主人などはかなり最初違和感があるようで、慣れるまでしばらく時間がかかったようです。

 

・制限速度表示がキロメートル(km)ではなく、マイル(mile)

国際単位系を使っていないのもアメリカならではですね。日本で運転をよくされていた方は、慣れるまで少し時間がかかると思います。私の主人も最初のうちは1マイル=1.6キロメートルだから。。。と頭の中で計算していたようですが、だんだんマイル自体を使うことに慣れてきたようです。

 

・赤信号でも右折可能な州が多い!

ほとんどの州が一時停車し、他に車が来ないことを確認すれば、赤信号でも右折することが可能です。ただし歩行者が多い都市部の交差点では、「No Turn On Red」と書かれて右折できない交差点もあります。バージニアではほとんどなかったのに、ニューヨークではこの標識がたくさんあってニューヨークに引越しした当初は驚きました。ただし、一部の州や、カナダでは適用がないので要注意!違う州のナンバープレートだと最初は厳重注意のみのようですが、それでも気をつけるに越したことはないですね!

 

・スクールバス最強!!

スクールバスが停車して子供が乗り降りしている際は、対向車線の車も含めて、近くの車は完全に停車して乗り降りが完了するまで待っていなくてはいけません。その際はスクールバスがぴかぴか光っています。

以前、主人がなかなか前の車が進まないのでたまらずクラクション鳴らしていましたが、スクールバスが止まっていたせいでした。(クラクションを鳴らされたお車に乗っていた方、すみませんでした。。)

 

・ちょっとくらい飲酒して運転してもOK!

いまの日本では考えられないことですが。。。そして、私はとても怖くてそんなことはできませんでしたが。。。地方だと車で行かないと、バーに飲みにも行けないですからね。

 

 

実技試験って?

実技試験で、まず日本と大きく違うのは自分の車を試験会場に持って行って試験を受けることです。大きな間違い(左折時に別の車線に入ってしまうとか)の一発アウトと、細かい間違い5ポイントで、もう一度になります。私はなんとか4ポイントマイナス(ギリギリ)で一発合格!免許を持てて、運転に少し自信がつき、あとは一生懸命外に出て練習しました。

試験のおおまかな流れですが、まず試験官に会うと、車を停めている駐車場でライトを点灯させる、ワイパーを動かす、ギアをバックに入れる(実際には”Reverse”と言われて最初よく聞き取れず戸惑いましたが。。。)、ハザードをたくといった基本的な車の操作を試験官の指示の元に行います。

その後、試験管を助手席に乗せて、10-15分くらいの路上での試験になります。路上での運転は基本的に試験官の指示通りに車線変更をしたり、右左折を繰り返し行うだけです。アメリカの道は複数車線の道が多いので車線変更はスムーズにできるようにしておいたほうがいいです。日本ではなかなかみませんが、こちらでは3車線は当たり前、4車線、5車線のところもザラです。(実家の義理の母は車線変更が嫌いだと常々言っておりましたので。)

 

 

試験に合格すると見事、運転免許証ゲット!

見事、実技試験もパスすると数週間後に運転免許証が自宅に届きます!最初に受け取った時はうれしかった!!ちなみに、最初の申し込みのときに写真撮影とサインを登録するのですが、その写真とサインがばっちり運転免許証に載ります。(もっとちゃんと髪型とか整えればよかった。。。)

また日本と同様、免許証はいろいろなところで身分証明書として使えます。アメリカではアルコールを購入する際に身分証明書(ID)の提示を求められるので、免許証があると便利です。(それまではずっとパスポートを毎回出していました。)

 

 

おわりに

実際に私もペーパードライバーのまま来て、免許をきちんと取得したのは約3ヶ月後(実技試験の予約待ちもあったので)。それまでは本当に不便でした。

最初、英語だし嫌だなーとか、思うところはあると思いますが、とにかく来た勢いですぐにやることをお勧めします!!

あ、ちなみにソーシャルセキュリティナンバーも必要ですので、そちらの取得もお忘れなく・・・

これもまた面倒なんですけどね。

 

今日のワンフレーズ。

教官は日本語が通じないので、最初に必ずゆっくり指示してほしいことを伝える必要があります。

“Please speak slowly. My English is not that good.”

「英語がまだそんなに話せないので、ゆっくり話してください。」

お願いしたい、ゆっくり話すことを先に伝えましょうね!

 

 

First Jump、少しでも新たな1歩の役に立ちますように!

今回もお読みいただきどうもありがとうございました。
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